日本では一軒家やマンションを賃貸する場合、一般的に賃貸契約と同時に保険への加入を求められるケースがあります。
マンションや一軒家の賃貸に関わる保険は、「家財保険」「火災保険」が主になります。
この記事では、これらの保険の中でも日本で賃貸契約を行うなら必須の家財保険と火災保険について、詳しく解説します。
家財保険とは?
日本でマンションや一軒家を借りる契約(賃貸借契約)を結ぶには、家財保険へ加入が必須のケースが多いです。
家財保険への加入を行う理由は、火災や自然災害で住宅内の家具、家電に損傷を受けた際に保険で損失をカバーできるためです。
家財とは家電や家具、クローゼットの衣類など住宅に備え付け、もしくは保管してある物を総称した呼び名です。
家財保険の金額相場
- 単身…1万円前後
- 家族…2万円前後
保険金額の算出方法には、住宅の床面積や居住人数、世帯主の年齢などを加味して換算する方法と保険会社による簡易的に計算された保険金額の2つが使われています。
どちらの方法によって保険金の額が設定されるかは、加入する保険会社にもよります。
一般的には、家族が増えるほど支払う保険金額は多くなります。
契約期間
賃貸契約と同期間の2年間のケースが多いです。
賃貸契約の更新時、もしくは保険のみ1年単位で契約を更新する場合があります。
補償内容
家財保険で補償される内容は、「自然災害、家事、水濡れの事故による家具や家電の損失」に対して保険金が支払われます。
【保証適用範囲】
- 家電・家具
- クローゼットに保管中の衣類
【補償内容例】
家財保険でカバーされる損害の例として、以下のような時に保険金が支払われます。
1つ目は家事、落雷、台風などの自然災害で家具や家電が壊れた時、また盗難による損失もカバーできる保険があります。
- 失火や近所の家事で家財が焼失した
- 雷がおちて家電が壊れた
- 台風で窓ガラスが割れて家具が壊れた
- 空き巣に入られて盗難にあった
2つ目は入居している方の過失によって、家具・家電や住居に損害があった時の損失をカバーも可能です。
- お風呂から水があふれて水漏れ。自身の住居の床だけでなく、下の階の家具・家電も損傷した
- 調理中にカーテンに火が燃え移り、火災を起こしてしまい家具が焼けてしまった
- ベランダから物を落とし、階下の物を壊したり、人に怪我をさせてしまった?
また賃貸契約時に加入する家財保険には、借家人賠償責任保険も含まれているケースが多いです。
借家人賠償責任保険とは、建物の持ち主(大家、オーナー)に対して火災を出した時などに現状回復の修繕費用やそれに関わる損害賠償責任をカバーする保険です。
例えば家事を出してしまった場合、建物の廊下などの共有部分が損失を受けた場合は、建物の持ち主に対して損害賠償が発生します。
家事の場合は広範囲に被害が及ぶ可能性があり、損害賠償の金額も多額になるケースがありますので、保険で補償されるのはどのような内容なのか、契約前に確認をする必要もあります。
火災保険と家財保険の違いとは?
日本では家財保険のほかに、火災保険も存在します。
ただしマンションや一軒家を借りる場合は、火災保険ではなく家財保険に加入すれば問題ありません。
火災保険は建物が適用範囲となっているため、通常は物件を持っている人が入るべき保険です。
一部の保険会社はマンションを借りる人向けの家財保険も、「火災保険」と表記している部分があります。
この場合は物件を借りる側が加入する保険は、「火災保険」=「家財保険」と同内容だと考えて問題ありません。
その他便利な補償制度
家財保険のほかにも、知っておくととても便利な補償制度もあります。
ただし加入する商品によって、どのような内容がカバーできるのかは違いますので、契約時に確認をするのがオススメです。
【その他の補償内容(例)】
- 家が損害受けて使用できなくなったときにホテルに泊まった場合の宿泊費
- いたずらでドアノブが壊されて鍵交換をした費用
- 火災などでご近所に迷惑をかけてしまったときのお見舞いの費用
- 自転車に乗ってて他人にケガをさせてしまった
など。
保険金額は月々1000円前後で、さまざまなリスクに対して補償してもらえるので、安心です。
スマートリロケートでは各種保険のお取り扱いもございます。どうぞお気軽にご相談ください。