賃貸マンションの間取りを見ていて困ったことはないでしょうか。
日本と海外ではマンションの物件情報にある間取りの見方は違います。「㎡って何?」「帖ってどのくらいの広さなの?」「LDKって何?」
日本の賃貸マンションの間取りを見る上で必要な基本的なことを説明します。
日本の賃貸マンションの間取りの見方は?
日本の賃貸マンションの間取りで大きさを見るには以下の3つを見る必要があります。
- ㎡:物件全体の広さ
- 帖:1部屋の広さ
- LDK :部屋の数
- 坪:土地の広さ
物件情報の㎡の表す意味とは?
まずは「㎡」についてです。
㎡=平米で、縦と横のm×m=㎡で、例えば、縦横6mの間取りで全体の広さは36㎡になりますね。
㎡は部屋の全体の広さに使われることが多く、全ての部屋を含む全体の大きさを表すために記載されます。
物件情報の「帖」の表す意味とは?
次は「帖」についてです。
畳1枚分の広さを1帖といいます。1帖=約1.62㎡です。
例えば、6帖の部屋は「畳6枚分(1.62㎡×6=9.72㎡)の部屋」ということになります。
ちなみに「帖」は「畳」という漢字でも書かれることがありますが、「畳」は主に「たたみ」を使った部屋を意味します。
物件情報のRやLDKの表す意味とは?
日本では部屋の間取りを表すのにR、L、D、Kを利用します。
R、L、D、Kは日本語でそれぞれ部屋・居間・食事をする場所・台所の意味の和製英語が由来しています。
- R:「Room(部屋)」
- L:「Living(リビング)」
- D:「Dining(ダイニング)」
- K:「Kitchen(キッチン)」
DKというのは食事をするスペース付きのキッチンのことです。
1人暮らし用の物件であれば、「1R」「1K」などと呼ばれる間取りもあります。
「1R」はワンルームの意味で、1つの部屋とキッチン、風呂、トイレがついているコンパクトな部屋です。「1K」は部屋とキッチンに仕切りがあるタイプで、よりスペースがある物件になります。
風呂・トイレは「なし」「共同」「ユニットバス」「別々」など広さによって様々なタイプがあります。風呂・トイレが「なし」や「共同」は家賃が安くなり、「ユニットバス」「別々」になる程家賃も高くなります。
ファミリー用の物件であれば「LDK」の英字の前に数字が入る間取りが多いです。
数字部分は部屋の数を表しています。
例えば「3LDK」というのは「3つの部屋とリビング、ダイニング、キッチンのある間取り」という意味です。
物件情報の「坪」の表す意味とは?
一軒家などにかかれることが多いのが「坪」という単位です。
坪は約3.3㎡で計算され、畳2畳分に相当します。
主に土地の大きさについて使われることが多いです。
海外の間取りと日本の間取り。特徴の違いは?
日本と海外での間取りについての違いは3つあります。
1つ目は間取りの表記についてです。前述しましたが、日本では「部屋数+LDK」の組み合わせで間取りを表します。
ベッド、バスルームの数で間取りを表すアメリカなどの国とは表記が異なりますし、「Din」「Off」なども日本では使用しません。ちなみに日本の間取りではクローゼットは「収納」、書斎などは「部屋」にまとめられます。
2つ目は、リビングの位置です。
アメリカなどでは玄関を入ってすぐにリビングがある間取りが多いですが、日本では文化的な習慣の違いからリビングの位置が異なることがあります。
日本では靴を脱ぐため「玄関」があるのが一般的ですし、リビングは日当たりを気にする人が多いので光が差し込むようにリビングを南側に作っている物件も多いです。
3つ目は、間取り図の向きが違います。
外国では玄関が下になるよう間取り図が書かれることが多いですが、日本の間取り図は南が下、北が上で書かれるのが一般的です。
日本の賃貸マンション選びで気を付けるポイント
日本で住む上で海外と違うところは間取りの見方だけではなく、四季についても注意が必要です。
日本で賃貸マンションを選ぶ際は「四季を快適に過ごせるか」を意識した部屋選びが重要です。
例えば「梅雨」の時期は湿気が溜まりやすく、風通しの悪い間取りだとカビが生えることがあります。「冬」は家に大きな窓がいくつもあると断熱効果が下がり、暖房などの光熱費が高くなることもあります。
「母国と比べて日本の気候はどうなのか」を意識しつつ、日本での生活スタイルを想像してみてください。